P360の活用事例
個別データの抽出
P360には7つの個別評価値があり、それら7つのスコアの平均値として総合スコアが算出されます。7つの個別評価はそれぞれ抽出して比較することでスキルタイプや性格、仕事適性、異動、海外可能滞在期間、研修計画、リーダー性、昇進降格などHRM(ヒューマンリソースマネジメント)に必要な指標を算出することができます(データ分析作業は別途となりますが自社で分析できるようにコンサルティング支援も実施しています)。したがって、7つの評価項目のうち、2-3要素を抽出してそれぞれを縦軸、横軸に配置することで、単なる英語スピーキングリスニングスキルでない潜在的なデータ利用が可能となるのです。
例えば、聴覚言語の現場能力を測るAir TimeやResponsiveを縦軸に、異文化適性の指標となるStress Levelを横軸に設定すれば、下の4通りに人材をクラスター分析(ユーグリッド方式)することができます。

A:聴覚言語力が高いが、異文化適性は低い
B:異文化適性は高いが、聴覚言語力は低い
C:聴覚言語力と異文化適性の両方が高い
D:聴覚言語力と異文化適性の両方とも低い

この中から、Aは短期的な海外駐在が可能であること、そして本社の海外コミュニケーション機能強化のための人材配置をすれば有効であると判断することができます。逆に、長期的な海外駐在でパフォーマンスを発揮できるかがこのタイプの課題となります。Bは聴覚英語力が不安なものの、長期で海外駐在をすることが可能なので、3年後に聴覚言語能力が向上している可能性を見込んで海外駐在員とすることもよいでしょう。

このようにP360は個別に抽出したデータと、蓄積ノウハウによって、スキルタイプや性格、仕事適性、異動、海外可能滞在期間、研修計画、リーダー性、昇進降格まで様々人事ニーズに対応し、その判断の精度と根拠を上げることが可能です。